AWS AI Labs、マルチエージェントコード生成向けAECPプロトコルを発表
AWS AI Labsは新たな研究論文において、基盤モデルを変更することなくマルチエージェントのコーディングチームにおける連携を改善するシステム「Artifact-Exclusive Communication Protocol(AECP)」を発表した。従来の自由形式のエージェント構成では、共有情報はエージェントに無視されかねない非構造化コンテキストとしてしか機能せず、ハーネス側もコード実装が合意されたインターフェースと一致しているかを検証できない。AECPでは、エージェントは実行ハーネスが直接管理する構造化アーティファクトを通じてのみ通信を行う。
ハーネスは、エージェントが関連コードを開くたびに記録された調査結果を注入し、インターフェースの取り決めに照らして実装を検証し、変更が生じた際には影響を受けるエージェントに合意の再交渉を促す。Opus-4.8やDeepSeek-V4-Flashなどのモデルを用いたDoc2Repo、NL2Repo、CodeProjectEvalベンチマーク全体で、本プロトコルはテスト合格率を28.2%向上させ、実行時間を16.5%短縮した。
著者らはまた、本プロトコルによるセキュリティの改善も確認した。エージェント間で中継される悪意ある指示が別のエージェントに届く割合は95%から0%となり、それらの指示の実行率は40%から0%に低下した。技術的詳細と実験結果はAECP論文で閲覧できる。